うちの従業員はサイコパス

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【告白します。うちの従業員にサイコパスいます】

本を出版してからというもの、読者から

『僕を弟子にしてください!』

『一緒に働かせてください!』

『億万長者にしてください!』

という、

まさに他力本願のメッセージが

たくさん届くようになりました。

事業拡大に伴い、ちょうど従業員を

募集していたので、その一つ一つに

履歴書を送ってもらって、

履歴書が良かったら

スカイプ面接してました。

その募集の中の一つに、

たくちゃんという22歳の

男の子がいました。

彼からの最初のメッセージ

『僕を一番弟子にしてください!!

星野さんから教わりたいことがあります。

よろしくお願いします。』

…うーん、、

ビックリマークを2個重ねる所に、

近所の家に遊びに行くような気持ちで

弟子になる感が出てるなー、、

とりあえず履歴書を送ってくださいと言ったら、

2週間ぐらいたってから履歴書送って来た。

…うーん、、

履歴書なんて1日で書けるのに、

中々のスピードだなー、、さては、

凝りに凝りまくった履歴書なのかもしれない!

そう思って履歴書を見てみたら、

アカン。

こいつはアカン。。

履歴書に

『億万長者になりたいです!!』

しか書いてない。

アピールポイントも長所も短所も

何もかも、性別すら『億万長者』と

書くんじゃないかというぐらいの勢いで

億万長者になりたい!としか書いてない

履歴書を頂いてしまいました。

そりゃ、誰だってなりたいさ、億万長者。

でも僕が募集しているのは

億万長者になりたい人じゃない。

一緒に働いて、素晴らしい仕事をしてくれる人だ。

完全に需要と供給が合ってない。

残念ながら、厳正なる書類選考で、

今回は見送らせてください。

そのように伝えたんだが、

『それでも諦められません。

直接お話しして、僕の熱意を伝えたいです。』

とメッセージが来た。

それを既読スルーして

3週間がたった頃でした。

億万長者志望の彼が

いきなりシンガポールに来ました。

なんの連絡もなしに、

いきなり会社のオフィスに来ました。

もちろんアポなしです。

おまけに、その時僕は、

仕事のため日本行きの飛行機に乗ってる時でした。

オフィスにいたうちの従業員は、その怪しさにあまり

僕に恨みを持ってるやつなんじゃないかと

警備員を呼ぶ所でした。

だって、アポなしで知らない日本人が

シンガポールのオフィスに来ることないもん。

そりゃ驚くよ。

まー、一番驚いたのはこれからでした。

流石に、そこまで行動してくれて、

何も話さずに断るのも悪いので、

オンライン通話しました。

それで話しを聞いてみたら、

・北海道出身。

・アパレルの学校に行きたくて、お金貯めてた。

・お金貯まったんで、専門学校に通うために上京

・あの本を読んで、心を動かされた

・弟子入りしたくて、通ってた専門学校辞めた

・2年間続けてたバイトも辞めた

っていうぶっ飛んだ事やってる。

まだ採用も何も決まってない状態で、

こんな行動を起こすやつ。

やばい、こいつサイコパスだ。

って思いましたね、正直。

でも、僕もよく考えたら、

シンガポール移住のエピソードは

プチサイコパスみたいなもんなんで、

その圧倒的な行動力に心を動かされ、

サイコパス同士仲良く働くことにしました。

あっぱれ行動力!

おめでとう、採用!!

…それから2ヶ月。

彼はものすごい勢いで成長して、

今では欠かせない存在になりつつあります。

あっぱれ行動力!

サイコパスの伸びしろすごい!!

きっと彼は、このまま成長して、

億万長者になった時にこんな本を出すでしょう。

「お願いです!サイコパスのオレを億万長者にしてください!!」

その時は、努力アニキとして

僕のいいところだけ書いてください。

頼んだよ、たくちゃん。

やっぱり、行動力って、

めちゃくちゃ大事だなと気付かされた

最近の出来事でした。

僕も、初心を忘れずガンガン行動していこう。

星野 真

P.S

そんなたくちゃんと対談動画撮ってみました笑

行動力ありまくる人、僕の会社で働いてみませんか?

【対談動画】

https://youtu.be/qctEyH9r1xU

【採用募集】

https://shmond.com/recruit.html

  • このエントリーをはてなブックマークに追加